■急性心不全の症状
急性心不全が軽度の場合は、おとなしくしているのでしたら症状は見られませんが、
軽い運動でもすると動機や息切れの症状が見られます。
ちょっと体を動かすような運動といえない動きですぐに動機・息切れが起きてしまう場合は
急性心不全の症状は重いと言っても良いでしょう。こうなると眠ったときに咳が止まらなくなってしまいます。
しかし、風邪と似たような症状であるため、急性心不全だという自覚を持つのは困難だといえます。
さらに急性心不全の症状が悪化しますと、泡の多いたんや血たんが出てきます。
もしこれを確認したら至急病院に行くようにしましょう。生命が危険にさらされている信号です。
●右心不全(うっ血性心不全)について●
右心不全は心不全の正式名称と同じ別名をもっています。
右心不全になりますと、右心房やその手前にある大静脈に血液が停滞し溜まります。
すると静脈が膨張することで、肝臓が腫れ上がり、体がむくんできてしまいます。
■右心不全の症状に
右心不全のむくみは下の方からはじまります。これは地球の重力により血液が下肢にたくさん溜まるためです。
最初は足首周辺にむくみの変化を確認し、徐々に上の方にまで広がってきます。
むくみの症状は腎臓の疾患においても確認できますが、腎臓の場合は顔に表れるのが一般的です。
●心不全のBNP検査●
心不全の症状をしっかりと確認するためさまざまな検査法が用意されています。
なかでもBNP検査は心不全の治療に欠かすことの出来ない検査として有名です。
BNP検査で心臓がどの程度衰弱しているかについて評価するのに大変便利であり、
今日の心不全の検査の中心的検査となっています。
心不全であるときは、BNP 値が200以下になるようにするのが治療の目標となります。
●心不全の治療●
自分が心不全ではないか? という疑問や不安があるのでしたら、一回、循環器内科のある病院で往診してもらいましょう。
心不全の治療の基本や薬による治療となります。
■薬による心不全の治療
心不全で心臓を収縮する力が弱まった人は、収縮力を回復させるためジギタリスという治療薬を用います。
この服用は毎日が基本であり一生続きます。ただ、腎臓に何らかの疾患がある場合は服用する量を調整する必要があります。
■心不全時は水分と塩分を制限する
心不全になると、今までの生活を通常に送ることが困難となります。そのひとつが水分と塩分の制限です。
水と塩の摂取は適切な量にしなくてはいけません。
これは心不全になると心臓から腎臓へ送る血液量が減少しているため十分に働かず、体内に残ってしまうからです。
心不全の症状が中程度以上になりますと、味噌汁などの汁物、牛乳、果物など
すべてにおいて摂取する水分量を1日1000〜1250mlに、塩分は5〜7gほどに制限します。
さらに体重を毎日確認する必要があります。7日間で体重が増えていることを確認したら、
それは体内に水分が溜まっている証拠です。水の量を減らし、尿意を促進する薬を服用する必要があります。
心不全が重度となった場合は、尿の量を毎日計測し、飲む水の量を800ml以内に制限するなどの管理が必要になります。
■心不全でも適度な運動を行う
心臓に疾患があるからといい運動を全然行わないのは問題があります。
動機や息切れが起きないぐらいの軽い運動は行っておきましょう。
息苦しくなるような運動は心不全の進行を早める原因になりかねませんので注意しましょう。
■心不全時は風邪に注意する
心不全の時に風邪にかかってしまうと咳やタンが出る気管支炎になる場合があります。
しばしば心不全が悪化する原因になりますので風邪には注意しましょう。
■心不全の手術について
ジギタリスの服用でも一向に心不全の症状が軽減しなかったり、風邪や気管支炎を繰り返して心不全が悪化した場合は、
心不全を起こす原因となった病気を治療するための手術を行う場合があります。
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